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個の課題に寄り添うことから

一昨日、「閉じこもり研究グループ会議」があった。


山梨県作業療法士会 地域リハビリテーション委員会というなかの

ひとつのグループで、
(他にはこんなグループがあります → http://ot-yamanashi.org/tokusetu.html

学びと実践と、公益的な活動が、地域リハビリテーション委員会の役割となっています。



会議では、県に勤めている作業療法士の方にも参加していただき、
学習会を行った。



沢山の刺激を受けて、学びとなった。




いま、閉じこもり研究グループでは、地域での活動の実際を学ぶために

サロン活動への見学を計画している。

自分たちの課題を、大きく考えれば「地域づくり」ということになる。




そのために、とりわけ「閉じこもり」というキーワードにとって、

ネットワークづくりはとても大きな課題である。



専門家が地域に入り込んで、解決するというのではなく、

そこへ住んでいる方とともに一緒に考え、住民自身が問題解決していくことを
サポートしていくこと
が大切なのではないか?

というように考えが深まってきた。



「個」から出発し、そこに課題があるから、ネットワークができる

という風にアドバイスをいただいた。


この考え方は、ネットワーク・連携のとても重要な考え方だと感じた。




入院リハにいると、「個」を深める中で制約も多いと感じている。他職種もいて役割分担もある。


しかし、その枠にとらわれず、課題をきちんと追求していくような姿勢から、

ネットワークが生まれるのだろうと感じた。



・退院後の生活の課題にどこまで関われているのだろうか?

・地域にはどんな課題があるのだろうか?



そういった観点で、

まずは「個」の課題にしっかり寄り添うことを大切にしたいと思った。










次回の閉じこもり研究グループ会議は3/17の予定。

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